案内人
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II

題 の な い 楽 譜

A Score Without a Title
  

若いころ、作家はこの野外ステージで歌をうたっていた。
クリスマスの夜、誰一人いない雪の客席へ、独りで。

遺された五線譜には、題名はなかった。
ただ音符の下に、彼自身の手で仮名が書きつけられ――
二つの音だけが、静かに丸で囲まれていた。

「歌の中に、あの夜が眠っている。」

夜の楽譜
— 題 の な い 楽 譜 —
untitled, december 1995
3 4
ヒント / HINT

音符の下、作家自身の手で記された仮名が並んでいる。
その中で、彼が丸で囲んだ二音だけを、
左から順に読み上げよ。

読みは、ひらがな2文字。

解 読 / DECODE

― 解 読 成 功 ―
そ ら
歌は、こう続いていた。
ふゆのそらに ささやかな祈りを
 灯したのは、きっと君だった――」

――この「そら」が、第二の言葉である。
星と空、のこるは最後のひとつ。
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